静かに奏でる心と心ほど濃密に。

昨夜の月は
ゴールドに輝いていた。
大きく、存在感が圧倒的。
眺めているとそのパワーが
体の奥まで伝わってくるようで。

暑い5月。
ついひと月前まで
花残月であったとは思えないほどに。
初夏よりも空気がもう気だるく。


今日はキスの日であるとか。

映画の中のキスシーンは
胸の奥に残る。

ニューシネマパラダイスのラスト、
トトの親友、そして父親のような
アルフレードの遺作。
数々の作品から繋げたキスシーン。
結局、人生は求めても求めても
男と女。

胸の焦がれるキス、温かいキス、
喜びに溢れるキス、
それがすべてかもしれない。

アルフレードの遺作を観ながら
トトは感極まり、笑顔になり、
そして喝采。

映画の中のキスシーン。

赤毛のアン
アンとギルバート。
長く、長い間、
奏で合ってきた心。




90年代のドラマティック

イングリッシュベイシェント。

濃厚にして悲しく、
ゆえに深く。




無邪気な男と
軽率な心が愛らしい、
なんとも魅力的な女。

勝手にしやがれ。
戯れ。



今、
濃密な恋愛小説を書きたいと
思っている。

私が思うに
感じるに、
静かに奏でる心と心ほど
濃密な愛はない。
奏で合う心が
時を紡ぎ、
そして手で指先で唇で触れ合うのだ。


静かに奏で合う心ほど
濃密な愛は、ないだろう。

透き通る青が愛に揺らめく場所から

澄み渡る青空、深き宵空、いつか回帰するまで。

0コメント

  • 1000 / 1000