しなやかな回帰

この世は舞台。
人は皆、ただ演じている。

シェイクスピア


人は皆、ダンサーであるのかも
しれない。
自分というダンスを
ステップを踏み
ターンをして
そして誰かの手を取り愛を奏で。

とある伝説のダンサーが
自身の役割に回帰した。

それまでの心の動き、
取り巻く人々の思いが交錯して
少しがんじがらめだったのかも
しれない。
でも彼は
ヒューマニティーが溢れる。
だから別の地で人々に触れ
眺め、分かち合い、
きっとすべてが癒され
役割に回帰したのではないか。
体温のような、彼のスケート。
彼を悩ませたのは人であったのかも
しれない。けれど彼を癒したのも
また、人であったのでは。

大いなる役割への回帰。
芸術家であるままに。


しなやかな回帰。




伝説のダンサー、
その喜びや苦悩を抱きしめても
揺るぎない自身のまま。

しなやかという強さは
あなたの身体から
美しい光の粒子となって
そして鮮やかに広がる。
仰ぎ見る私たち、
そしてあなたは
天を見つめる。

しなやかな回帰。

あなたの役割への回帰に
感謝を込めて。


透き通る青が愛に揺らめく場所から

澄み渡る青空、深き宵空、いつか回帰するまで。

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